「お父さん!!火伏さん!!」 格子の中の二人の姿を見つけ呼び掛けると、二人は驚いた顔して私を見つめた。 「お、お前何でここに!?それにそいつ!!」 火伏さんは大きく目を見開いて、魏戎に向かって指を差す。 「説明は後!!とりあえず逃げよう!!」 そう言って二人の牢の鍵を開けると、お父さんと火伏さんは状況が理解出来ない様で、二人で顔を見合わせて首を傾げた。