鬼守の巫女


「……魏戎」

小さく彼の名を呟いたその時だった。

猫のバッジが眩く光り、薄暗い部屋が明るく照らされる。

突然の光に朧源は私から離れると、腕で光を遮りながら少し険しい顔をした。

眩しい光に思わず目を細め、腕で顔を覆ったその時……どこからかクスクスと笑い声が聞こえる。