「……分かった。条件を呑む」 私のその答えに、朧源は滴り落ちる私の鮮血を見つめたまま、浮かべていた笑みを消した。 「お前の覚悟、確かに受け取った。私の全ての力を持って……あの二人だけは救って見せよう」 朧源のその言葉と共に、彼の白く大きな手が私に伸びる。 そしてその手が震える私の腕を掴むと、そのまま腕を引き寄せられ、次の瞬間……彼の香りがした。