「こんな所に連れて来て……どうするつもり?」 微かに緊張で汗が滲み、しかしそれに気付かれない様にギュッと拳を握り締める。 「さぁな」 朧源はそれだけ言ってニヤリと不快な笑みを浮かべる。 その笑みにゾワリと悪寒が走り、私の心臓がドクドクと鼓動を速めた。