「では凪様……後ほど」 そう言って木住野さんはニッコリと笑うと、やはり同じ様に部屋から出て行ってしまった。 「さぁ……行きますよ」 そう言う黒服の男に手を引かれたまま部屋から出ると、さっきまであんなに赤かった空が……静かに闇に覆われて行くのが見えた。