「校内で闘うか?校則違反だけどな?」 そう言って黄色クラスの生徒達はクスクスと小馬鹿にした様な笑みを浮かべる。 それに心底イラついたのか、赤クラスの生徒達は臨戦態勢に入った様で、険しい顔をしたまま静かに構えに入った。 ……何か……マズイ事になってる。 火伏さんの行った事がこんな所にまで影響を与えるなんて。 ……お父さんに会わせてくれただけなのに。 グッと拳を握り締めたまま、いがみ合う生徒達の姿を見つめる。 その時だった。