「巫女はいつか必ずここに戻ってきます。その時に貴方が何の力も持たなければ、巫女を守る事が出来ない。巫女を守る事は……貴方自身を守る事と同じ」 「俺を……守るのと?」 「そうです。巫女が死ねば貴方も死ぬ。貴方と巫女は運命を共有しているのです。巫女は……貴方と同じ」 そう言って男がもう一度、少年の肩に手を触れた。