鬼守の巫女


「よろしければ、凪様も一緒に行きませんか?」

「……え?でも……」

「嫌ですか?」

「い、いえ。そんな訳では……」

私のその答えに彩乃さんはニッコリと笑うと、スタスタと私に近付いて来る。

そして空いている手でそっと私の腕を掴むと、そのまま長い廊下を歩いて行った。

手を引かれるままに彼女について行くと、彼女の足がある部屋の前で止まる。