鬼守の巫女


……どんな冒険ファンタジーですか。

まるでダンジョンを探索する主人公の如く、私はこれから行動を始めなければならないらしい。

とりあえず、出来る事から頑張ろう。

グッと拳を握り締め小さく頷くと、そのまま部屋から薄暗い廊下に出た。

……確か……こっちだった様な。

キシキシと微かに床を軋ませながら廊下を進んで行くと、前に来た時と同じ様に視界が広がった。