「そのバッジ。どこで手に入れたんですか?」

「……え?」

急な問い掛けに思わず声を漏らすと、微かに口を開いたまま胸元のバッジを握り締めた。

……何て答えたらいいんだろうか。

まさか鬼から貸して貰っているなんて口が裂けても言えない。

返答に困りユラユラと視線を泳がせていると、それを見ていた木住野さんはニッコリと笑った。