鬼守の巫女


「死んだよ。彼は全ての罪を背負い、自害した」

その残酷な答えに、グッと唇を噛み締める。

「火伏家は何故か情に厚い人が多くてね、いつかこんな事になる気がしてたんだ」

そう言って小金井さんは悲しそうに笑うと、静かに木住野さんを見つめた。

「俺は先に帰る。……後の事は任せたから」

小金井さんはそれだけ言うと小さく手を上げ、その場を離れて行った。