鬼守の巫女


「俺は前に言ったはずだよね。裏切り者は絶対に赦さないって。それなに捺サンは勝手にアンタを七宮に会わせ、しかもその後、鬼からアンタを守れなかった。……自業自得だよ」

「でも私は戻って来たでしょ」

「でもそれは……奇跡だよね」

小金井さんはそう言うと、真剣な顔をして真っ直ぐに私を見つめた。

彼の少し鋭い瞳が私を捉え、それに臆する様にグッと喉を鳴らす。