「火伏は懲罰房に入っている。火伏の逸脱した行動は、総本家当主として赦す訳にはいかない」 朧源はそう言って冷酷な笑みを浮かべた。 「ちょ、懲罰房って……」 「火伏はこれから裁かれる。火伏は自分勝手な行動を取った上に、お前を危険に晒した。それはここでは絶対に有ってはならない、重大な罪だ」 「罪って……」 「最悪死罪だ。軽く済んでも、一生を地下牢で過ごしてもらう事になる。二度と地上には出れない」 その朧源の言葉に愕然とした。