「ドアを開けてた魅麗が悪い」 私の後ろに立っていた少年は無表情のままそう言うと、スタスタと歩き、静かにソファーに腰掛ける。 少年のその言葉に少女は少しイラついた様に小さく舌打ちをすると、プイっと拗ねた様に横を向いてしまった。 「座れば?」 少年はそう言って窺う様に私を見つめる。 「う、うん」 それに促される様にそっと少年の隣に座ると、男も同じ様に私の正面のソファーに腰を下ろした。