「お、おはようございます」

昨日見てしまった光景が頭を過り、何とも言えない様な複雑な気持ちを抱えたまま返事を返すと、少女は私を見つめて息を吐いた。

「アンタ昨日覗いてたでしょ。女の子のくせに覗きなんて欲求不満なワケ？」

そう言って少女は少し不機嫌そうに眉を顰める。

「ち、違うの！覗くつもりなんかなくて……あの……その……」

次第に声が小さくなり、言葉を詰まらせる私を見て、少女はまた深い溜息を吐いた。