「で、でもそんな事したらまた鬼が暴れ出しちゃうでしょ!人間襲い放題なワケだし、そうしたらもう止める手段が無いんでしょ?」 「鬼は今ではごく少数しか生きていない。すでに淘汰されようとしているんだよ。そして生き残っている鬼の大半は、今は俺の支配下にある」 「……鬼は暴れさせないって事?」 「約束してもいい。もしも契約を破り、人間を襲う者がいれば、それを俺が粛清しよう。どうだ?協力する気はないか?」 鬼はニヤリと不敵な笑みを浮かべると、私の答えを待つ。