鬼守の巫女


「俺の結論を言おう。俺は結界を壊したい」

「……え?」

「結界を壊せば人間を襲う必要も無くなる。結界に生命力を吸われる事も無くなるしな。そしてお前達も結界という呪縛から解き放たれ、普通の人間として生きる事が出来る。どうだ?悪くは無い話だろう?」

鬼は窺う様に私を見ると、小さく首を傾げて私の反応を待っている。