「それが……皇一族?」 「そうだ。皇楼の更に地下には、大きな結界の本体がある。そこには鬼が眠っている。未来永劫、終わらない時の中を永遠に生きる。すでに失った愛しい存在を守る為に、滅びる事も、消える事も出来ない哀れな鬼だ」 「……知らなかった」 「この事は一族の者は知らない。頑なに真実は隠されているモノだ。巫女が知る事も無い」 ……鬼が結界の源。 ……それを守るのが巫女の役目。 ……だから鬼守の巫女なのか。