「そして鬼は巫女の為に鬼一族を裏切り、巫女に手を貸した。自身を結界の礎とし、未来永劫鬼を封じる結界となる。全ては愛しい女を守りたいと言う己の心の為だけに」 「……そんな」 「巫女は鬼に誓った。死ぬまで、そして死した後もずっと永遠に……愛しいこの結界を守って行くと」 鬼はそう言い切ると、窺う様に私を見つめた。