「オムライス美味しかった?」

その声のする方へ視線を向けると、そこには銀髪の長い髪を結った美少女が、不敵な笑みを浮かべて立っていた。

「あれ、私が作ったの。どうだった?」

そう言って美少女は私の隣にドサッと腰を下ろすと、窺う様に私を見つめた。

彼女の真っ赤な瞳が、私を真っ直ぐに捉える。

その瞳はとても美しく、まるで呑み込まれてしまう様な……不思議な感覚を覚えた。

それからそっと目を逸らし、空になったお皿に視線を移す。

そこに乗っていたオムライスは完全に姿を消し、今は私の胃袋にきっちり収まっている。