「大地さん!!」 火伏さんの悲鳴の様な叫びが辺りに響き、その中でアスファルトの地面を土室さんがゴロゴロと転がって行く。 数十メートルは吹き飛ばされた土室さんはすぐに身を起こすが、すでに彼の目の前に鬼が距離を詰めていた。 鬼は彼の頭を掴むと、そのままの勢いでガードレールに彼の頭を打ち付けた。 その瞬間、辺りに真っ赤な飛沫が舞い、彼の体から力が抜ける。 そして鬼が手を離すと、彼がドサリと力無く地面に崩れ落ちた。