「面倒な奴に見つかってしまったな」 そう言って赤い瞳の男が困った様に笑った。 男の視線の先に目をやると、そこには二人の男が立っている。 一人は黒い短髪の男で、少し鋭い瞳でこちらを見つめていた。 その手には月明かりで銀色に光る刀が握られている。 もう一人は少し色素の薄い髪の男。 冷たい瞳でこちらを見ている男の手には弓が握られていた。 さっきの矢はこの男が放ったのだろうか。 そして二人とも……学生服に身を包んでいた。