「授業は受けなくても受けてもどちらでも構いませんよ」

そう言って隣の席に座る木住野さんはニッコリと笑うと、自分の机の中から教科書とノートを取り出し、私の机の上に置いた。

「え、でもコレ借りたら……木住野さんのが無くなっちゃうんじゃ」

「僕は授業中は寝ているだけですから」

彼はニッコリと笑うと、そのまま静かに机に伏せる。