《鬼を狩る一族の巫女。我々鬼一族の最大の敵。そして結界の守護者》 鬼であるあの男の言葉が頭の中に蘇った。 《また迎えに来る……鬼守の巫女》 彼はまた私を殺しに来るのだろうか。 ……どうして……私がこんな目にあわなきゃいけないの? ギュッと手にした鞄を握り締め、唇を噛み締めたまま俯いた。