鬼守の巫女


「学校はこの大通りを真っ直ぐ進んだ所にある。十分くらいかな」

彼は照り付ける太陽に少しウンザリした様に呟く。

「ここに住んでるのは、皆一族の人なんでしょう?」

その私の問いに彼は歩く事は止めないまま、そっと私を振り返った。