僕は言った。
「 サバラスは、その後、どうしてる? 僕の方には、丸一日、現れとらん 」
「 あたしの方にも、来ていな・・ 」
「 呼ばれて飛び出て、じゃじゃじゃじゃあぁ~ん♪ あれ? また、ケンちゃんでごじゃるか? 」
イキナリ、サバラスが机の上に出て来た。 ・・そのセリフ、ダレも理解出来んぞ? 多分。
サバラスは威張って言った。
「 お待たせしたな、地球人共よ! 遂に、我らがコンピュータが復活した。 目覚めの時は近いぞ! 帆を張れ~! 」
ナニ、わけ分からん事ほざいてんだ、人形! 陶酔してんじゃねえ! 意味不明だわ。 ノックしてやるぞ。
サバラスは、腕を後ろに組み、のたまわった。
「 元に、戻りたいか? 戻りたいのだろう? 分かるぞ、分かるぞぉ~・・・! 」
・・・元に戻すのは、お前の義務だ。 立場、分かってんのか? てめえ~・・・!
サバラスの演説に、ムカついていると、星野が言った。
「 本当に、戻れるんだな? 」
サバラスが答える。
「 無論ですとも、星野様。 随分と、ご迷惑をお掛け致しました。 さぞや、ご苦労なさったと存じます。 申し訳ありませんでした 」
僕が聞いた。
「 それで、いつ戻れるんだ? 」
「 ん~・・ もうちょっと待っとけや、な? 」
・・・おいっ! 星野と、僕との会話と比べると、対応にエライ格差があるじゃないかっ? ナンで、星野の時は丁寧語で、僕の時は見下げてんだよっ、人形!
サバラスは言った。
「 予定は二日後! 時間は未定! それじゃねえぇ~! ぐっど・らぁっく! 」
言うだけ言って、サバラスは勝手に消えた。
「 ・・・・・ 」
延着理由を発表しないJRよりムカつく。
「 信じるか? 星野 」
僕の問いに、星野が答えた。
「 信じるより他、無いだろう 」
準備が出来たと言いながら、決行日が二日後ってのは、どういう事だ? 全く信憑性が無い。 時間稼ぎに、デタラメ言ってんじゃねえのか?
星野が言った。
「 とりあえず、明日のクーデターは、お前が代理するのは、決定だな。 頑張れよ。 あたしの体に、キズを付けるなよな? 」
・・・鬼龍会の看板に、キズを付ける事になりそうです。 ごめんなさい。