僕は言った。
「 とりあえず、この事は、保留だ。 体が元に戻ったら、お前さん自身で、白黒ハッキリさせてくれ。 二見ちゃんが再アタックして来ても、僕は、中立の態度をとる事にするよ 」
星野は、赤い顔をしたまま、うつむいている。
・・・意外な、事実だな。
気丈な星野にも、こんな面があるとは、知らなんだ。 まあ、恋愛は自由だ。 仲良く
やってくれたまえ。
僕は言った。
「 それで・・ 今日は、何だ? 遊びに来たとは、思えんが? 」
「 ・・おお、そうだ。 例の常盤学院の連中から、連絡があってな。 Xデーは、あさってだそうだ・・・! 」
「 遂にヤル気か? あの連中 」
「 そうらしいな 」
眉毛無し・パイナップル・ジャニーズ系・・・ あの、頼りない三人で大丈夫なのだろうか? ここぞと言う時に、我々としては、踏み込みたい。 常盤の内紛に乗じて、漁夫の利を得たと思われては、鬼龍会の沽券に関わる。
あくまで我々は、共同で矢島を倒した、という既成事実が欲しいところだ。
僕は、星野を交えて、少数幹部で会議を開く事にした。