眉毛無しは、涙を浮かべながら言った。
「 チームの半分は、オレらと同じ考えです・・・ うう~、痛てえぇ~・・・! ・・出来れば、鬼龍会さんの傘下に加えてもらえればと・・・ううう~・・ う~ん 」
僕は言った。
「 それは、出来ん。 鬼龍会は、自衛組織だ。 他校勢力の占領はしない 」
「 で・・ では、クーデターの際には連絡しますから、矢島勢力打倒に一役、協力をお願い出来ませんか? ・・い・・ 痛てえよぉ~・・・! 」
「 ガタガタ、言ってンじゃねえっ! 男だろうが! 肘撃ちくらいで、メソメソすんじゃねえ! 」
「 でも、すっげえ、痛いっスうぅ~・・・! 」
それは、凄っごい分かる。 不運な星の元に生まれて来たんだね、君。
僕は言った。
「 全面的に協力出来るとは、約束出来ん。 ただ、風紀委員会を通して、治安維持に有効であると判断されたならば、その限りではない 」
「 ありがとうございます・・・! 」
パイナップル男も、ジャニーズ系も、頭を下げた。
しかし、もしもの時の判断は、星野当人の方が良いだろう。
僕は、星野を三人に紹介した。
「 この人は、鬼龍会以外で、あたしが唯一、信頼する男だ。 連絡は、この人を通してしてもらおうか。 ・・・いいかい? 」
僕は、星野に了解を請う。
「 分かった。 任せろ 」
星野は、そう言うとポケットから手帳を出すとページを破り、連絡先を書き込んだ。
その紙を、眉毛無しに渡す。
「 有難うございます。 ・・では、帰ります。 失礼致しました・・・ うう・・・ 」