「 ・・く、来るなっ! 来るなって、言ってんだろッ! 」
僕は、静かに、テキトーな事を言った。
「 弱いモンほど、光モンに頼りたがる・・・ ホントに怖いのは、強いモンが、それを持った時だ・・・! 」
僕は、倒れた斉木が握り締めていたナイフを手に取ると、それを構え、左手の人差し指をクイクイさせながら、言った。
「 ・・・来な。 相手してやるよ・・・! 」
ああっ、僕は、ナニしてんのだろう?! こんなん、使い方も分からん。 誰か、助けてえ~・・・!
その時、連中の後ろから、数10人の男たちが、乱入して来た。
「 会頭オォーッ!! 」
芹沢ちゃんの声だ! ナイスタイミング! まさに、絶妙なタイムリー! 朝倉たち、風紀委員 選抜特攻隊が突撃して来たのだ!
「 なっ、何だ!? 」
騒ぎに、一瞬、後ろを振り向いた、スキンヘッド。 瞬間、僕のキックが、ヤツの頬骨に、めり込む。
かすみを放し、鼻血を出しながら、スキンヘッドは倒れこみ、つぶやいた。
「 ・・・白・・ 」
見やがったな、野郎・・・! ついでに、地獄を見せてやる。
マサに、目配せをすると、ニタ~リと笑いながら、マサはスキンヘッドに取り付き、卍固めにした。
「 ・・ぐっ、ぐぎゃおォ~う・・・! 」
怪獣の雄叫びのような声を上げる、スキンヘッド。
忠告しておこう。 それは早めにギブアップするか、気絶せんと、背骨が折れるぞ?