怒りに我を忘れ、僕は叫んだ。
他の皆も、見たことが無いであろう怒り狂った星野の形相に、びっくりしたようだ。
朝倉が言った。
「 会頭・・! お、落ち着いて下さい。 お友だちは、我々が、必ず、救出致しますッ! まずは、拉致されている場所を確認し・・・ 」
「 手ぬるいわッ! 海南の連中を、ブチのめせば、済む事ッ! 」
押さえようとする朝倉を引き離し、僕は叫んだ。
「 マサッ! 龍二ッ! 怖気づく事は、無いぞ! 順番なんぞ、クソくらえだッ! とにかく、全員ブチ殺すッ! 手加減なしだ、いいなァッ! 」
「 承知っ! 」
マサが、嬉しそうに答える。
「 久々に、全開で、暴れられそうですな! 」
龍二も、腕をポキポキ鳴らしながら答えた。
僕は朝倉の制服の、ブラウスの胸元辺りを乱暴に掴んで言った。
「 美智子! かすみは、必ず城北公園に連れて来られる・・! 必ず、救出しろッ! 我々が、海南とコトを構える前にだ! 風紀委員、全員で襲ったれ! 手段は、任す。 いいなッ? 」
「 は・・ はいっ! 」
廊下に向かって叫ぶ、僕。
「 サブゥーッ! 早く、車を回さんかああァーッ! 」