煌々と、ネオンに照らし出された、不夜城『 ジャンジャン・プラザ 』。
その明かりは、暗い夜道に慣らされた目には、痛いほど眩しい。 辺りにもネオンや街路灯があり、夜とは言え、かなり明るいのだが、ジャンプラだけは別格に明るい。 ここまで明るくする必要があるのか? と言うくらいである。
僕は、ガラス製の自動ドアから店内に入った。
・・・凄んげ~、うるさい・・・!
長時間いれば、確実に難聴になりそうだ。 一日中、打っている愛好者たちの耳は、どういう構造になっているのだろう? 僕には、10分が限界だ。
「 かすみ、ドコにいるのかな・・・? 」
一通り、店内を歩く。
向こうから、店員がやって来た。 あの、大魔人だ・・・! 一瞬、本能的に、逃げようかと思ったが、今は、僕は美津子先生の体になっている。 逃げる必要は、無い。
すれ違いざま、大魔人は言った。
「 いらっしゃいませ~ ごゆっくりどうぞ~ ♪ 」
・・・その紳士的な対応が、あんな極悪非道な、ヤクザのような性格に豹変するのか・・・!
お前、ジキルとハイドみたいだな。 顔は、凶悪な殺人指名手配犯みたいだけど・・・