サバラスが言った。
「 あと、1分 」
「 ・・・・・ 」
「 間違えた、あと20秒 」
・・・おいっ!
ナンで、秒読みなんぞ、間違えんだよっ! ホントに、大丈夫か?!
「 あと、25秒 」
・・・増えてんじゃんよ! ちゃんと数えてんのか? お前。
「 ん? ちょっと、待ってね・・・? 」
電子手帳のようなものを出し、操作するサバラス。
イヤな、予感。
「 ・・・え~、あと半日 」
殺したるわ、てめえっ!!
「 ごめん、間違えた。 明日だった! あっはっはっは! 」
僕は、サンダスを摘み上げると、プルプル震えながら言った。
「 ・・おちょくっとるんか? タコ助・・・! 明日だと? お? コラ 」
サバラスは、僕の顔を指差し、かすみの方を見て言った。
「 怒った顔も、可愛いね? かすみクン 」
「 ありがとう・・・ 」
照れる、かすみ。
星野が、プッと吹き出して言った。
「 相変わらずだな、サバラス 」
頭をかきながら、サバラスが星野に答えた。
「 いやあ~、マックの味には、勝てませんなあ~ 」
・・・また、会話が意味不明だわ、お前・・・!
ついでに、意識不明にしてやろうか? おお? 最悪、かすみの体なら、諦めもつく。 開き直っても、良いんだぞ? 変態キューピー人形・・・! 剥製にして、博物館に売り飛ばしてやろうか?
その時、星野の、机の上の電話が鳴った。