今日は、僕とかすみが、めでたく元に戻る日である。
この日を、どれだけ心待ちにした事か。 早く、男としての自分の手で、かすみを抱きしめてやりたい・・・!

「 あと、2分で始まる。 良いかね? 」
サバラスが言った。
部員を締め出した、星野の執務室。 厚意で、星野が提供してくれたのだ。 他地区の情報連絡会議と称して・・・
星野が、サバラスに言った。
「 また、あたしも巻き込まれるという事は無いだろうな? 」
サバラスが答える。
「 勘弁してくれたまえ。 記憶操作に、どれだけ労力を費やすと思っているのかね? 」
・・・全部、お前が、勝手にミスっただけじゃねえか。
かすみが、不安そうに言う。
「 ホントに大丈夫? 」
サバラスが、腕を後ろに組み、エラそうに言った。
「 総長たる者が、そんな弱気では、困りますなあ・・・! まあ、大船に乗った気で、いてくれたまえ 」
・・・その大船に、いつも穴が開いてんじゃねえか、てめえ。
僕は言った。
「 今度こそ、頼むぜ? ホントに 」
「 だまって、待っとれ 」
・・・てっ・・ めええェ~・・!
ナンで僕にだけ、見下した言い方、しやがんだ? コラ。 一番、迷惑掛けてんのは、僕なんだぞ? 分かってんのか、あぶらすまし・・・!