すかさず今度は、洋酒の空き瓶が、5~6本まとめて置いてあった中から一本の空き瓶を拾い( ジョニ黒 )、ヤツの顔面にお見舞いした。
「 えぶっ・・!! 」
ゴキッ、という衝撃音。
ビンの角部分が、鼻筋にヒットしたらしい。 コレは、痛そうだ・・・! 絶対、やられる方には、なりたくない。
「 ・・・ぶふっ・・! 」
鼻血を、霧吹きで吹いたかのように、ぶばっ、と吹き出し、神岡はひっくり返った。
( トドメだ! )
○ントリー・オールド( 業務用のデカイやつ )の空き瓶を両手で持ち、頭の上に振り被ると、僕は、足元に転がっている神岡の顔面めがけて投げつけた。 投げる瞬間、コレをやると死ぬかもしれんと思ったが、もう遅い。 超、ハデな音を立てて、ウイスキービンはヤツの顔の上で粉々に飛び散った。
「 わぎゃ、ぶっ・・!! 」
電気ショックを施したした心拍停止患者のように、一瞬、体中を硬直した神岡は、短い叫び声と共に沈黙した。
・・・目ン玉が、ひっくり返っている。 瞳孔も開いているんじゃないのか? コイツ・・・