うわぁ‥!!拓真くんだぁ!!

あッ謝らなきゃ‥

「あ‥大事な昼寝中に邪魔してごめんねッ!!」

「あー‥別に気にしなくて良いよ!!俺はアイツ等にキレてるんだし☆」

はぁぁ‥何だぁ‥そうだったんだ。
あたしは安心して胸を撫で下ろした。

でもなんであんなにキレたんだろう‥んまぁそんなことどうでも良いか。


この人‥風間拓真くんは‥あたしの‥好きな人。

なんで好きなのか、どこが好きなのか、と言われるとどう答えればいいか分からないけど、

とにかくカッコいいし、あたしは‥好き。

でも、拓真くんは‥ハッキリ言って
モテる。あたしの入る隙なんてないぐらい。
だからあたしはいつも耳をすまして拓真くんの「音」を聞いてた。

でも、今日その「音」はあたしに向けられた。
こんな些細な事が何より嬉しかった。





この時はこんなことをずっと思っていた。

でも、あなたがまさかあたしと同じ事を思っていたなんて‥

今は知る由もない一一一