……体がだるい。


声も出ないし、体も動かない。


それに……病院の独特な匂いがする。


「……あたし、また倒れたんだ……。」


「あ、相川さん気がつきましたか?」


「……はい。あの、あたしまた倒れて…。」


「はい、学校から運ばれてきたんですよ。」


……また、だ。


生まれつき体が弱かったあたし、相川七美。


今日もまた、学校で倒れて病院に運ばれたらしい。