「あ、なに、お前も来る?」 はぁ?! 「行くわけないじゃん!」 なんで稀衣ちゃんいるのに、合コンなんか行くんだよ。 「あっそ。じゃー俺行くぞ。鮎沢ちゃんと仲直りしろよ~」 そう言って純ちゃんは、片手をヒラヒラと上げて、人込みの中に消えてった。 …ケンカしてないっつーの。 ただ、なんかモヤモヤする。 アイツが誰なのか知らないけど、悔しくなる。 「…ハックシュン!」 ……寒っ。 集合場所付近の、水のない噴水のふちに腰掛け、行き急ぐ人を眺めながらマフラーに顔を埋めた。