「あ、もしかして、今までに同じような質問ばっかされてきた?」
スゴい。
図星だ。
「…別に」
「でも俺は“ワン”のこと知らないから、なんとも言えないけどね」
少なくともこの人は、今まであたしに同じような質問をしてきた人達とは、少し違う気がした。
「ほら、これ倉庫まで運んじゃおーぜ」
「あ…うん」
変わってる。
みんなは見た目で決め付ける。
ワンやあたしの見た目以外のことなんて、知りもしないくせに。
本当に子供っぽいのは、ワンじゃないってこと、みんな知らない。
――――“ガタッ”
「あ…」
体育倉庫に入った時、持っていたかごが、棚に当たった。
その振動で、棚にあったテニスボールは地面に散らばった。
「やっちゃった…」
飯田くんに、気をとられ過ぎてた。

