ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~

【kie※side】



「鮎沢」



――――翌日。



「俺達日直が片付けやれってさ」



体育の授業が終わった時、新しく同じクラスになった飯田くんが、あたしにそう言った。



「あ、うん」



飯田くんは確か、サッカー部。



同じクラスになるまで面識はなかったけど、そのくらい知ってる。



「重いのは俺やっとくから、鮎沢はその辺やってくんない?」

「ありがとね」



今の台詞や外見から判断するに、女の子の扱いには慣れている感じがする。



どーでもいいけど。



「鮎沢ってさ、ワン…だっけ、付き合ってるって本当?」



なんでいきなり、そんな質問なんだろう。



「本当」



本人の口から聞かないと、信じられないようなこと?



「ふーん。やっぱりそんなんだ」

「意外?」

「え?」

「いや…」



あたしのバカ、なに聞いてんのよ。