高城は、あたしのぶんの割り箸も拾ってくれた。
「…ありがとう」
「いや」
そう言えば、家が八百屋なんだよね?
正直意外だ。
クールなイメージだったし、八百屋の息子って感じじゃない。
…て、あれ?
高城と割り箸入れ違ってる?!
「純平っ、1番と?」
「うーんと…(マコはどんぴしゃで1番だし、鮎沢ちゃんは9番だから…竜がたしか12番だよな?)」
少し考えた後、佐倉はいきいきとした顔を上げた。
「1番と12番がキス!!!」
?!?!
「ちょ、いきなりかよ?!」
「女子だったらどーするの?!」
「まー大丈夫だろ(ワンと竜だし)」
だ、だだ、大丈夫なんかじゃない!!
どーしろって言うの?!

