恋愛どころか、人とさえあまり、関わらないようにしてるんじゃないのか。
だからすぐ、感情を潰す。
だから、無愛想を演じる。
俺はそう思った。
「…恋愛なんて、するだけ無駄なのよ。恋愛に、時間をかけるほどの価値なんてないわ」
彼女はしっかりとした口調で、きっぱりと言った。
まるで触る前から、拒絶するかのように。
近付くことさえも、許さないように。
だけど1年前は、確かに笑っていた。
それは、恋愛してた証拠だろう。
「トラウマでも?」
俺はためらうことなく聞いた。
「………」
「今くらいさ、力抜けばいーのに」
「………」
「今、俺はただの喫茶店の定員で、アンタはただの客」
学校では、先生と生徒はもちろんで。
けど今は、そうじゃない。
誰もそんなことは言わない。

