「じゃ…じゃぁ麗奈、お願いできる?」
だけど、なんでだろう。
「もっちろん♪(お願いされなくても、勝手にやるけど)」
またバカみたいに、動物園みたいに、騒ぐんだろうなって思いながらも。
「楽しみだなっ!」
隣で君が笑ってると、
「…うん」
なぜだろう?
ワクワクしてる自分がいる。
錯覚?
ううん、違う。
「竜も今日家くるでしょ?」
「おやつある?」
「うん」
「なら行く」
(※麗奈と竜二は幼なじみ)
そんな他愛もない会話を聞きながら、ワンと一緒に帰ってる。
そんな自分が、今だに少し信じられない。

