「稀衣ちゃんっ、行こ!」 うるさい周りはほって、オレは彼女の腕を掴んで保健室を出た。 「ちょっとワン?!」 まだ出会って1ヶ月ほどだけど。 君は大事な女の子。 「文化祭はまだ終わってないんだから、楽しもーよ!」 「…うんっ」 こうして2人の悲劇の恋の物語は、幕を開けたのでした。 By佐倉純平。 「純ちゃん!悲劇じゃなくて、喜劇だよっ!」 「き、喜劇なんだ…?」