ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~

【kie※side】



「ったく、犬のくせに驚かせやがって…(俺の出番が余計減るだろ)」

「ほんと、ビックリしたよ」

「でも勇気あるよな、ワン君」

「そーだな、少なくとも郁也よりはな」

「茜ちゃーん、ちょっとお口がすぎるんじゃないかなぁ?」

「………」

「無視かよ、このオトコ女」

「なんだよっ、この女ったらし!」

「もーやめなさい。ワン君が起きちゃうでしょ」



2人の間に入ったのは、美樹さんだった。



「稀衣ちゃん、ついててあげてくれる?」

「…はい」

「ありがとう。じゃ、他のみんなは仕事に戻る!」



美樹さんに促されて、みんなゾロゾロと部屋を出ていった。



静かになった部屋で、あたしの心臓はいまだに大きく脈打っていた。