「ダメじゃん鮎沢ちゃん。あーいう時は、誰でもいいから呼ばないと」
何を言われるのかと思ったら、佐倉は説教じみたことを言う。
「そーだね、ごめん」
「郁也のヤツ、使いもんになんねーなー」
「忙しいんだよ」
仕事以外にも、忙しそうだけど。
「佐倉仕事は?」
「あー…っと、今暇だから、かき氷もらおうと思ってさ(今回俺、出番少ないしさー)」
皆がお昼ご飯を食べるこの時間、浮輪やボートはあまり貸し出されないのかな。
「かき氷機ならあそこにあるし、あいてる時に作りなよ。じゃ、あたしは仕事に戻るから」
「おぉ、サンキュー!(ははっ、頑張って出番これだけかよー(涙)鮎沢ちゃん冷たーい(涙))」
ホールに出ると、郁也と茜も真面目に仕事をしているみたいだった。
もう少しすればお客さんも減るだろうし、少しは落ち着くだろう。
そう思った時、外の方が少し騒がしいのに気付いた。

