「お姉さん、来て来てー」
「あ、はいっ」
お客さんに呼ばれたあたしは、郁也と茜の元を慌てて離れた。
「お決まりですか?」
「君、地元どこ?」
は…?
いかにも厄介そうな、若い男達だとは思ったけど。
まさか見たまんまだとは。
「仕事中なので、そういう質問はお答え出来ませんけど」
夏休みに男だけで海なんて、目的は1つだろう。
「今日花火するんだけどさ、よかったらどう?」
「ほら、あそこの子も一緒でいーからさぁ」
そう言った人の指差した方向には、注文をとる麗奈の姿。
それを横目で見ながら、
「そういうの、困りますから」
はっきりと断る。
どこにでもいるんだよね、こーいう奴ら。

