「なんで信じる気になったんだよ?」 オレは不意に頭に浮かんだ疑問を口にする。 「稀衣に泣いてすがられちゃ、さすがの俺も信じるって」 「は?!」 すがる?! あの稀衣ちゃんが?! 「ちょ、落ち着けよ!ジョーダンだよジョーダン!」 じょーだん…? 郁也の言葉にいっきに熱が冷めていく。 「からかうなよっ」 「ごめんごめん!ワンくん、おもしろいからつい」 面白くない! オレは全然面白くない! ムスッとしたオレの顔を見て、郁也は余計に笑いながら、話しを戻す。