ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~




中学1年春。



こうして横井一は、英語の授業をきっかけに、周囲から“ワン”と呼ばれるようになるのだった。



この愛称は、高校2年生になった現在も使用中である。



ちなみに名付け親は、無名の登場人物、原田という男だったとか。



“ワン”と言う親しみやすい名前のお陰で、誰からも好かれ慕われる人間へと育っていったのであった。



…俺のおかげで。



「ちょっと純ちゃん!なに勝手に語ってんだよ?!」

「…ちっ。うるせーな。俺のお陰で主役になれたくせに」(←恩着せがましい)

「え?」

「んでもねーよ!」

「え~?」