強がりなのか、ほんとに覚悟が出来ていたからなのか。 薄暗くて、安藤の表情は伺いづらい。 「俺にとっては、先輩がそうです」 あたしにとってのワンのように、安藤にとってのあたしがそんな存在でいられたのなら、少しはあたしも誰かの光りであれたのかな。 だけどあたしは、安藤の光りであり続けるわけにはいかない。 素直に嬉しいけど、もう余計な絡みは無用だ。 「安藤、ありがと。あたしもう…」 “―――ギュッ” ………え? 「安藤…?」 揺れた安藤の影が、あたしの影と重なった。