「ワンっ、大丈夫?!」
「…あれ、稀衣ちゃんが3人いるー…」
だ、大丈夫じゃねー!!!
あたしはワンに肩をかして立たせると、急いで保健室へと向かった。
ワンが軽くて助かった。
「このベッド使って」
「はい、ありがとうございます」
保健室の先生の手を借りながら、ワンをベッドに寝かす。
「この様子じゃ、帰れそうにないわねぇ」
ワンに熱さまシートを貼りながら、先生が困った顔をする。
「私は今日車出せないし…」
「あの、あたしが送ってきます。この人軽いから、大丈夫だと思うし」
「え?!大丈夫?」
心配そうな先生に、あたしは頷いた。

